中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

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休日の本棚 カードマジック

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おはようございます。

緊急事態宣言が5月31日まで延長されました。5月14日に専門家の意見を聞いて解除の可否を判断するということです。昨日の安倍首相の会見を聞きましたが、いつもの通り、言葉に心がこもっていません。どうも誰かが書いた原稿を棒読みしているようで、真に国民の痛手が分かっていないように思います。精神論で具体策がなく出口戦略も見えず不安になっている店舗経営者の方は多いと思います。歴史上、良くも悪くもこれまで多くの政治家が、演説で国民を魅了して国民の支持を得て政策を行ってきました。その意味でも、政治というのは国民の心をどう操るかということに尽きるように思います。

今日は、トルステン・ハーフェナー著「心を上手に操作する方法」(サンマーク文庫)を紹介します。ハーフェナーは、身体言語を読み解くことで人の思考や感情を解釈するマインド・リーダーとしてステージショーを行ったり、講演会やセミナーを開催したりと活躍しています。

人は無意識のうちに、様々なものから影響を受けています。外からの影響で、自分が意図していないことを行ってしまうこともあります。

  • 自分に影響を与える方法とはどういうものか?
  • 他人に影響力を及ぼすにはどうすればいいのか?
  • 周囲の人に操られてしまうのを防ぐには何をすればいいのか?

それを余すことなく紹介してくれているのが本書です。仕組みを理解して、他人の心、そして自分の心を操る方法を手に入れることで、有意義なコミュニケーションを図ることができ、人生を意のままに進んでいくことが出来ると言っています。

まずは、「お気に入りの手品の種明かし」です。

  • トランプを用意して裏を上にして扇状に広げ相手に1枚選んで選んだカードを覚えてもらう。
  • 相手がカードを覚えている間、あなたは残りのカードを裏向きのまま左手で持つ。相手が覚えたら、左手にあるカードの束から半分ほどのカードを右手で取る。右手のカードは親指、中指と人差し指でエンド(カードの短い方)を持つ。左手にあるカードを相手の方に差し出す。→最初のトリック:右手首を軽く捻り右手の人差し指で左手のカードを指さし「ここに選んだカードを戻してください」という。この動作の時に右手のカードの表をちらりと見る。その覗き見たカード(ガイドカード)が相手が選んだカードの上に来る。
  • 相手にカードを渡し、オーバーハンドシャッフル(一般的なカードの斬り方)をしてもらう。
  • もう一度手にカードを持ち、落ち着いてカードを見てガイドカードを探す。ガイドカードの手前にあるのが選ばれたカードだ。あなたは選ばれたカードが何かは分かっている。
  • まだそのカードを出さず、別のカードを取り出してカードの束の一番下に置き相手に見せる。相手は「違う」という。それから裏を上に向けて一番下のカードをテーブルの上に置く。
  • 次に、カードを目の前で扇状に広げ、カードガイドと選ばれたカードを探す。選ばれたカードを見つけたら、その1枚手前のカードのところでカードの束をカットする。これで、カードの束の下から2枚目に選ばれたカードが来る。
  • カードをひっくり返して表を見せる。見せたカードは選ばれたカードではない。その下に選ばれたカードがある。
  • もう一度ひっくり返して裏面を上にする。左手で一番下のカードを少しずらし右手で下から2枚目のカード(選ばれたカード)を抜き取り裏返したままテーブルの最初のカードの上に置く。
  • もう一枚、カード束から抜きとりテーブルのカードの上に置く。これでテーブルには裏返しになった3枚が重ねてある(真ん中が選ばれたカード)。相手は選んだカードがテーブルにあるとは思っていない。
  • 3枚のカードを手に取り、一番下のカードを見せて「これは違いますね」と相手に言う。そして、それをテーブルに出すようにして真ん中のカードを裏向けでテーブルに出す。残りの2枚を見せてさっと「これも違いますね」と何食わぬ顔で言う。相手は同じカードを見せられたことに気づかないはずだ。
  • テーブルに3枚のカードが並んでいる。真ん中に相手が選んだカードがある。相手に2枚を指さしてもらう。このとき2つの可能性がある。両端を選んだときはそれを取り除くだけでいい。相手が最初に選んだカードが残る。ここであなたは相手が選んだカードを言い当て、残ったカードを表返してもらえばいい。もし選んだカードと他の1枚を指さしたら、指を刺さなかったカードを除く。残った2枚のうち1枚を指さしてもらう。同じように選んだカードが残るように仕向ければいい。
  • これで、あなたは相手が選んだカードを言い当てることができ、相手はなぜか自分でカードを自分が選んだカードを引き当てたように思うのです。

これであなたもマジシャンです。あとは練習だけです。さて、自粛要請で外出もままならないので家の中で楽しんでみてください。

簡単だけれど成功率の高いカードマジックをもう一つ。

用意するのはトランプのカードを5枚、ほんの数滴の香水、相手と観客。1枚のカードにほんの少し香水をつけておく(顔を近づけたときに香る程度に)。ここでは、スペードのエースに香水をつけます。

  • 相手の目の前に、香りを付けたスペードのエースを含む5枚のカードを並べる。絵柄を下に、裏を上に向けておく。
  • 目を閉じ静かに呼吸してもらう。「今、あなたは目を閉じている。視覚以外の感覚が研ぎ澄まされ、この実験に集中することが出来る」と話しかける。これで相手は臭覚に意識を向ける。
  • 深く静かに呼吸をしてもらう。相手がリラックスして呼吸のテンポが一定になったら、次に進む。相手には目を閉じたままでいるように伝える。テーブルの上のカードをすべてめくり、どれも違う絵柄であることを観客に見せる。
  • スペードのエース以外のカードを元のように裏返す。スペードのエースを手に取り、相手の額に近づける。その際、あなたがそのカードに意識を集中していると伝え、実際にも意識を集中する。ここで重要なのは相手がそのカードの香りをかぐようにカード持つこと。すべての感覚をフル活用するように相手を促すこと。
  • 次に、カードを元の場所に戻す。テーブルの上には、裏返しにしたカードが並んでいる。
  • ここで相手に目を開けてもらう。5枚のカードを1枚ずつ手に取り額に掲げてもらう。すべて額に掲げ終わるまで、どれがさっきのカードだったかは言わないように指示する。
  • 5枚すべて掲げ終わったらどれがさっきのカードかを当ててもらう。

香水の香りはほのかにしか感じられないため、相手もなぜ自分が正しいカードを選べたのかは分からないはず。香水をつけたカードを右から2番目に置くと成功率は高いようです(相手が左利きなら左から2番目)。

今日は、この本からマジックについて紹介しました。楽しんでみてください。

明日は、この本から、占いと催眠術を取り上げる予定です。

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