中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

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リーダーが失敗する6つの原因

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で1319人で、そのうち東京335人、神奈川125人、埼玉126人、千葉122人、愛知66人、大阪88人、兵庫58人、京都17人、福岡 31人、北海道71人などとなっています。東京、埼玉、千葉が前週比で増加に転じ、それ以外の地域でも横ばいか増加傾向が見られます。神戸では、新規感染者の38%が変異ウイルスとのことで、変異ウイルスが確実に広がっています。今からでも遅くはないので、しっかりとした水際対策と検査体制の強化を図ってもらいたいものです。変異ウイルスは感染力が強いことは知られていましたが、イギリスやアメリカの研究機関によれば、変異株は死亡率が高いということのようです。

また、アストラゼネカ社のワクチン接種者に血栓症が発症したケースが報告され、その因果関係は明らかでないもののヨーロッパではアストラゼネカ社製のワクチンの使用を見合わせる国が多数出ています。アストラゼネカ社製ワクチンもすでに国内承認され、芦屋市に本社を置くJCRファーマがアストロゼネカ社製ワクチンを国内生産することになっていますが、場合によっては、日本のワクチン接種体制にも影響が出てきそうです。できるだけ早く、ワクチンと血栓症との因果関係を明らかにして、副反応の低いワクチン製造を行ってもらいたいものです。

さて、まず今日は、ダイヤモンドオンラインの「『リーダーの過失が失敗を招く』6つの理由を孫子の兵法で解説」を取り上げます。

何度も書いていますが、「孫子の兵法」は「戦略書の原点」でビジネスパーソンにとっても役立つ話が多数出てきます。孫子の兵法の中に、

兵に走る者有り、弛む者有り、陥る者有り、崩るる者有り、乱るる者有り、北ぐる者有り。凡そ此の六者は天の災いに非ず、将の過ちなり

とあります。孫子は、敗北を招く原因として、兵士の中に「走る者」「弛む者」「陥る者」「崩れる者」「乱れる者」「逃げる者」がいることを挙げています。この記事では、この6つの失敗の原因をリーダー(将)の立場から次に6つとして説明しています。

  1. 目標設定が高すぎる・・・将軍の目標設定が高すぎると、将軍がいくら「突撃せよ」と命令しても、兵は走り去ってしまいます。これは「走る者」が悪いのではなく、「高い目標設定」をしたリーダー(将)に原因があるのです。常に目標設定に向けてアグレッシブの行動するためには、「もうちょっとで手が届く」所に目標を設定し、それが達成できれば、少し高いところに目標を挙げ、それを繰り返していけばいいのです。
  2. 自分を律することができない・・・自分で自分を厳しく律しないと、人間は楽な方に流れます。ともすれば楽しようとする自分を叱咤して、モチベーションを維持しなければならないのです。
  3. ダイナミックな行動がとれない・・・人間は既成概念や固定観念にとらわれていると、それに縛られて、自由闊達な発想・行動ができなくなります。アイデアに行き詰まったら、自分を縛る既成概念や固定観念の枠を取っ払い、多面的に物事を見ることが必要です。
  4. 一時の感情を抑制できない・・・リーダーが感情的だと部下は振り回されます。「崩るる者」になってバラバラの行動をとります。感情を抑制できないいわゆる気分屋は、場当たり的な行動をとり、何をやっても迷走します。常に自分を冷静に保ち、方向性を決めて行動することが必要です。
  5. 的確な指示が出せない・・・リーダーが的確な指示を出せなければ、部下は「乱るる者」になり、統制が乱れます。現状を的確に判断し、あらゆるリスクを想定して事に臨まなければなりません。
  6. 見切り発車をする・・・「走りながら策を考え、行動する」のでは、たいがいの場合、力不足・準備不足で早々にうまくいかなくなります。部下たちは何をどうしてよいか分からず「にぐる者有り」の状況になります。行動を起こすときには、用意周到に考え、打てる手を打って、事前に勝算が経ってからするのが本来です。

以上が、孫子の兵法から見たリーダーが失敗する原因です。

次に、同じくリーダーに関する記事として、Forbes Japan の「素晴らしいリーダーは批判にどう対処する?覚えておくべき一文」を取り上げます。

国のリーダーだけでなく、ビジネスの場面におけるリーダー(経営者やトップ層)も、批判にさらされた場合、自己弁護的になったり、大きなため息をついたり、あからさまな嫌な顔をしたりすることが少なくありません。

この記事では、間違いを指摘されたり批判されり改善策の提案を受けたりした場合、「素晴らしいリーダーは『興味深いですね。もっと聞かせてください』と言う」というのです。

 「興味深いですね。もっと聞かせてください」と言えば、自分を落ち着かせて呼吸を整え、思慮深い返答を準備する時間稼ぎができます。

また、指摘をする相手が間違っている場合もあります。「興味深いですね」というのは相手の批判に同意を示すものではなく、「批判は分かりました。もっと詳しく説明してください」と言っているだけです。

この言葉で、相手も意見を持って聞きたいと心から思っていることを示すことができます。相手に県に興味を示せば、相手も共感を示します。

多くのリーダーは、部下から意見や批判が出たときに「お前の言うことは分かる。でも・・・」とすぐに反論しようとします。十分な思慮を働かせずに発した言葉は失言となることも多いのです。「興味深いですね。もっと聞かせてください」と相手の発言を促せば、自分の失言を防ぐこともできます。

この「興味深いですね。もっと聞かせてください」という一文が、部下との信頼関係を築ける魔法の言葉になるようです。