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部下の気持ちがわからない上司

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で619人、そのうち東京62人、神奈川52人、埼玉35人、千葉19人、愛知35人、大阪112人兵庫30人、京都9人、福岡25人、沖縄33人、北海道45人などとなっています。全国的に新規感染者数は激減しています。全国民の約6割が2回目のワクチン接種を終えていますが、現在の感染者数の減少は、本当にワクチン接種の効果によるものなのか、検証が必要です。ウイルスも変異を続け、ワクチンの効果も6か月で半減するとすれば、第6波、更にその次と続いていくことは避けられません。ゼロコロナは不可能なので、どのように新型コロナウイルスと共存していくかという道を真剣に考えなければならない時期です。完全にコロナ前の生活に戻すことは出来そうにないので、段階的に行動制限を緩和しつつ、状況に応じて対策を強めたり弱めたりを繰り返していくことです。基本は、マスク、手洗い、密を避けるなどの対策を維持しながら、経済を回していくこと、コロナで疲弊しているところへの支援ではないかと思います。あくまでも公平・平等な支援でなければなりません。選挙公約としても、特定の業種や特定の世代だけが潤うようなバラマキは許されません。

昨日、衆議院が解散され選挙に突入しました。岸田政権誕生10日で、何のための解散なのか意味不明です。岸田政権の信を問うと言っても何もしていません。ボロが出ないうちに解散して信を問うということなのでしょうが、全く身勝手な解散です。コロナが落ち着いているからいいものの、課題は山積みです。そうした中、東京五輪・パラ⇒総裁選⇒解散総選挙と政治は全く機能していません。そうは言っても、解散総選挙となったので、これまでのように無関心を装うではなく、よくよく考えて貴重な一票を投じましょう。

さて、今日は、ダイヤモンド・オンラインの「上司になると部下の気持ちがわからなくなる残念な理由」という記事を取り上げます。

ビジネスは人と人との関係、上司と部下の間にもより良い人間関係・信頼関係の構築は必要です。より良い人間関係・信頼関係を築くために重要なのはコミュニケーションです。コミュニケーションというのは、言葉のキャッチボールですが、お互いに相手のことを知り、理解して、共感することです。

コミュニケーションがうまくいき、お互い理解し、共感できていれば、「部下の気持ちがわからない上司」など生まれません。上司が部下の気持ちを理解できないのはひとえにコミュニケーション不足によるものです。

この記事では、何故上司が部下の気持ちがわからなくなるのか、コミュニケーション不足に陥るのか、その理由が説明されています。

1.権力が人を変える

 リーダーには魔物がついています。権力を握った途端、それまで抱いていた理想や信念、熱意などが吹き飛び、権力を振りかざしたくなるものです。ジョン・アントン卿は「権力は腐敗しやすく、絶対的権力は絶対的に腐敗する」と言い、ヘンリー・キッシンジャー氏(ニクソン、フォード大統領時の米国国務長官)も「権力は究極の媚薬だ」と言っています。

 「立場が人を作る」という言葉がありますが、これは「責任ある地位につけば、その責任が人を成長させる」という意味です。しかし、現実には、権力という武器を持った途端それを振りかざし高圧的になるのです。アントン卿やキッシンジャー氏が言うように、権力は人を変える魔物であり、それが人間の性なのです。

 リーダーが権力を誇示したり、威圧的な態度を取れば、短期的には成果を上げることができるかもしれませんが、徐々に信頼は崩れ、長期的には組織のパフォーマンスは低下します。

2.地位は人の倫理観をも変える

 人間というものは、置かれた環境によって形作られ、環境が変われば、価値観や考え方、ひいては倫理観までも大きく変わっていくものです。

 強い権力を得た者は、その権力を振りかざすだけでなく、その権力を永遠に保持したいと考えて、権力に固執し、自らの倫理観までも崩壊させてしまいます。倫理観を崩壊させた人間は権力という魔物をさらに振りかざし、権力を邪魔しよう・奪おうとする者を排除するために、時として非人道的な行為にまで及ぶのです。

3.「相手視点」より「自己視点」が強くなる

 権力を手にした者は、相手をコントロールしたり、ときには残虐な行為にまで及びます。それは、権力という媚薬に酔って、相手の立場や感情を読むことができなくなるからです。

 多くの人の助けを借りて、現在の地位(権力)を手に入れることができたのに、それを忘れ、自分の手柄だけで自分の地位(権力)を手に入れたと考えるようになります。これまでは相手のことを思い考えていた「相手視線」から自己中心的な「自己視点」へと変わっていくのです。

 上司と部下というのは、単なる職場における立場の違いでしかありません。人間の優劣などは関係ないのです。それにもかかわらず、権力を握った途端、自分が優れた人間になったかのように思い違いをする人が多くいます。傲慢かつ自己中心的な態度をとると、チームメンバーの士気にも影響を与え、チームの生産性も低下します。

5 相手の立場、気持ちになって

 権力を握った途端豹変するリーダーは多いのですが、それはコミュニケーション不足が原因です。

 権力を握った途端、自分は偉くなったと勘違いして、優越感に浸り、これまで上手く行っていたコミュニケーションもおろそかになっていくのです。強い地位に就いたからこそ、権力を握ったからこそ、コミュニケーションはますます重要になるのです。

 権力を握ってその権力を振りかざすだけであるならば、組織の生産性は低下する一方で、持続的な成長は望めず、組織自体衰退してしまいます。強い地位につき権力を握った者は、その権力を振りかざすのではなく、上手くコントロールして、組織のメンバーをまとめ、組織全体を成長させていかなければなりません。そのためには部下とのコミュニケーションは必要不可欠です。

コミュニケーションで重要なのは、繰り返しになりますが、相手のことを思って、親身になって聞くことであり、話すことです。相手の情報を得て理解し、受け入れて共感することです。

部下の気持ちがわからない上司にならないために、部下とのコミュニケ―ション(対話や雑談)に心がけましょう。