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人の手柄を横取りする人・人に責任をなすりつける人の思考回路

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で8393人、そのうち東京2195人、神奈川1686人、埼玉762人、千葉787人、愛知147人、大阪448人、兵庫165人、京都120人、福岡358人、沖縄209人、北海道217人などとなっています。先週の月曜日と比べると1.8倍に膨れ上がり、東京は月曜としては過去最多を更新しました。30歳代から50歳代の入院患者が増え、軽症・中等症は入院できず自宅待機を余儀なくされ、病状が急変してもたらいまわしで入院できないケースが増えています。また、一般医療への影響も看過できず、助かるべき命が助からないという事態に直面しつつあります。こうした中、菅首相や政府関係者は五輪のメダルラッシュに積極的に祝意を発信し次期参院選の追い風にしようとしています(まるでメダリストの褌で相撲を取ろうとしているようなもの・人の手柄を横取りしようとするようなもの)が、東京五輪が支持率アップにつながることはありません。感染者が急拡大し緊急事態宣言発出、国民には不要不急の外出自粛、帰省自粛、営業自粛を要請するだけで打つ手なしの新型コロナ対策に国民が納得するはずもありません。国民は菅首相や政権担当者ほど馬鹿ではありません。

さて、今日は、ダイヤモンドオンラインの「『人の手柄を平気で横取りできる人』の思考回路」という記事を取り上げます。

人の手柄を平気で横取りする人物や、自分のミスの責任を人に平気でなすりつける人というのはどのような組織、職場にもいるものです。

人の手柄を当たり前のように横取りできる人というのは、全く罪の意識とか悪いことをしているという意識が欠落しています。横取りされた側からすれば、「なんであんなことができるんだろう」と首を傾げるしかありません。

また、人の手柄を平気で横取りする人は、何かまずいことがあった時には平気で責任を人になすりつけます。例えば、上司の指示に従って事を進め、上手くいけば上司が自分の手柄とし、それが上手くいかなくなると「俺はそんな指示をした覚えはない」とはしごを外してしまうというケースです。

この記事は、心理学博士の榎本博明氏によるものですが、「人の手柄を平気で盗む場合も平気で責任をなすりつける場合も、そこには同じ心理メカニズムが働いている」というのです。

1.自分の貢献を過大視し、自分の責任を過小視する「認知のゆがみ」

 人の手柄を盗んだり、人に責任をなすりつけたりする人は、本人には手柄を奪ったとか責任をなすりつけたとかいう意識が全くないのです。良識ある人から見れば理解できませんが、こうした人は、自分の手柄だとか、自分に責任はないと本気で思い込んでいるのです。だからこそ余計にタチが悪いのです。

 それには、非常に調子のよい認知のゆがみ「利己的帰属」が関係しているというのです。「利己的帰属」というのは、上手くいったときには自分の「関与=貢献」を過大視し、まずいことになったときは自分の「関与=責任」を過小視する「認知のゆがみ」のことです。誰でも自分は可愛いので、多かれ少なかれ多少は「認知のゆがみ」を持っています。無意識のうちに自分に都合がいいように解釈してしまうということはありますが、これも「認知のゆがみ」が関係しているのです。

 人の手柄を盗んだり人に責任をなすりつけたりするのが平気な人は、この「認知のゆがみ」が度を越している人です。自己愛が強すぎて、目が曇っており、そのために人の手柄を横取りしても人に責任をなすりつけても、平気なのです。

 人の手柄を横取りする人は、人からアイデアを聞いたことは覚えていてもその比重を極端に小さく認知し、自分が発想した部分の方が大きいと思い込むのです。もっとひどくなると人から聞いたことさえ忘れてしまっているのです。だから悪びれることなく自分の手柄にしてしまうのです。

 また、平気で人に責任をなすりつける人も、自分に都合の悪い記憶を抑圧し、思い出さず、「そんな指示をした覚えはない」などと本気で思いこんでいるのです。心の中で、自分に都合がいいように事実をゆがめ、悪びれることがないのです。

2.対策は「距離を置く」「証拠を残すようにする」

 このような人物は、都合の良い認知のゆがみによって、自分がずるいことをしているといった意識はなく、罪悪感など微塵もありません。こうした人物に何を言っても、相手に通じることはなく、こじれるだけです。こちらの精神状態が逆なでされるだけでストレスもたまります。

 このような人物と争うのは不毛です。心のエネルギーを無駄に消費するだけです。こうした人物には、適度に距離を置き、必要最小限のかかわりにどどめるべきです。

 そうは言っても、このような人物が同僚や上司にいる場合には、距離を置くことはできません。どうしてもかかわらないわけにはいきません。その時には、しっかりと予防策を講じることです。

 アイデアを盗まれるのを防ぐには極力メールで証拠を残すこと。口頭で意見を求められたり、アイデア交換した場合でも後からそのやり取りを記した確認メールを出すことで証拠が残せます。他の関係者とも情報共有できるCCで送付することも効果的です。責任をなすりつけられないためにも証拠は不可欠です。口頭で指示を受けた場合でも確認メールを送付するのです。

争いを起こすのは、日本的組織では好まれませんが、いざという時に身を守る手立ては講じておきたいものです。

 利己的帰属で本人が忘れてしまっている場合でも、証拠があれば、それに対して反論もできますし、それ以上に証拠があるということで、気持ちに余裕ができ、イライラすることもストレスを受けることも軽減できるはずです。