職場の苦手な人への対処法
おはようございます。
昨日の新規感染者は全国で15,263人、そのうち東京5042人、神奈川1846人、埼玉1235人、千葉942人、愛知364人、大阪1085人、兵庫459人、京都274人、福岡718人、沖縄648人、北海道342人などとなっています。政府は福島、茨城、栃木、群馬、静岡、愛知、滋賀、熊本の8県に蔓延防止等重点措置を適用するようですが、全国で過去最多となる1.5万人を超え、上記8県以外でもこれまでと違い感染者数は急増しています。全国的な緊急事態宣言の発令を検討すべきですし、ロックダウンというような強力な方法をとる以外にデルタ株の拡大を止める方策はないように思います。国民の意識・協力に頼る自粛では埒が明かない状況になっています。日本でロックダウンを行うには法改正が必要ですが、これまでも十分な検討時間があったのに何ら法整備も行わない政府は全く無知無能の集まりです。五輪メダリストへの祝意をツイートするだけで、まともな感染防止策を講ずることもできず、国民への丁寧かつ真摯なメッセージも出せない菅首相には、危機感が全くありません。デルタ株の拡大で、デパート、郵便局、マックをはじめとする飲食店などでクラスターが発生し休業を余儀なくされているところもあり、事態は極めて深刻です。選手村でも感染者が増加しし、安全安心な大会とは程遠いと言わざるを得ません(組織委員会は適切な情報を発信せず隠蔽しています)。すでに自宅療養中の感染者にも死者が出ており、国民の完全安心が脅威にさらされているのです。政府を当てにできない以上、感染しても自宅療養で死の危険があるというのなら、感染しないように自分の身は自分で守るしかありません。
さて、今日は、プレジデントオンラインの「攻撃的、反抗的…職場の『苦手な人』と仕事をしなければいけないときに効く”禅の言葉”」という記事を取り上げます。
先日、自分の手柄を横どりする人、自分のミスを他人に擦り付ける人への対処法について書きましたが、こうした人だけでなく、攻撃的な物言いをする上司、いつも自慢話ばかりする同僚、何かと反抗してくる部下など、どんな職場には苦手なタイプの人はいます。多様性が求められる社会になれば、良くないことかもしれませんが、苦手な人や合わない人というのは増えていきます。人間誰とでも仲良くできるなんてことはないので仕方のないことです。
そういう人とは距離を取って関わらなければいいのですが、仕事となるとそういうわけにはいきません。仕事では、逃げたり避けたりできず関わらなければなりません。この記事では、そういう時に心を落ち着かせる方法、禅の言葉が紹介されています。
1.「苦手な人とは?」を考える。
「苦手な人」というのも色々なタイプがあって、ここでは次の5つに分けて説明されています。
- 可能性を阻む人
- 怖いと感じている人
- 過去にいやなことをされた人
- 生理的に嫌な人
- 高圧的な態度の人
このように、苦手な人には細分化されたタイプがありますが、それぞれでその対処法も変わってきます。
2.新しいことを始めると反発してくる「可能性を阻む人」
仕事で何か新しいことをしようとすると、いつも反発したり反対したりする人です。生き方が後ろ向きでいつも愚痴ばっかり言っている人も、新しいことにチャレンジしようとする可能性を阻む人です。ネガティブな影響を受けたくないので関わり合いたくはない人たちです。
こういう人たちと一緒に仕事をする場合に大切なのは、、自分が一緒に仕事をすることを引き受けて、その人とのベストの距離感を自分で決めていくことです。
全ては自分次第、禅語では「主人公」というようです。これは、すべて自分が選択したものとして引き受けて、その中で最大限に輝くということを意味します。
会社というのは自分で選んで入社しているのですから、それを引き受けないと仕方ありません。環境のせいにしていては自分の成長を阻むことになりチャンスを逃してしまいます。会社に入ったことも、その人と仕事をすることも、まずは自分が引き受けるということです。
次は、その人とのベストな距離感です。これには、色々試してベストな距離感を見つけるしかありません。そのために必要なのは、相手とのコミュニケーションです。しかし、コミュニケーションにも正解はありません。同じシチュエーションでも相手の気分やこちらの声音や姿勢によっても変わってきます。丁寧なコミュニケーションを積み上げながら、相手との距離感をつかむということです。
2.「自分の無知が晒される」恐怖
自分の知らないことを相手が知っていると「自分の無知が晒される」「自分のポジションが危うくなる」など恐れの感情がわきます。恐れは嫌い・苦手と近い感情なので、こうした人に会うと「苦手」と思い込んでしまうのです。単に「この人苦手」と思い込んでいるだけということもあるのです。
ここでも重要なのはコミュニケーションです。相手のことが分からないから苦手と感じているのです。相手を知ることで、「苦手な人ではない」と分かります。質問形式でいいので、どんどんその人から話を聞き出してその人を理解することです。
誰も世の中知らないことだらけです。よく知っているような人でもほんの一部しか知りません。自分の方が相手より良く知っている分野や領域はあるはずです。知らないことがあれば、恥ずかしがらずに教えを請えばいいのです。知らないことを知ったかぶりするのは最低です。知らないことについて教えを請うて、いやな顔をする人はいません。丁寧に教えてくれるはずです。
3.妄想が膨らんで苦手となるケース
「あの時、あの人からこんなことをされた」という記憶から苦手となるパターンです。しかし、それが事実とは限りません。単なる妄想の場合もあるのです。「あの人は昔から自分を評価してくれていない」「あの時誘われなかった」など妄想にしかすぎません。
過去の一回きりの出来事や妄想で「あの人は苦手」と決めつけるのは、人とのかかわりを減らす可能性があります。もったいないことです。
この記事は、「過去の出来事を自分の中で再編集することが大事だ」と言います。
これは、自分の機嫌がいいタイミングでその時の出来事を思い浮かべるのです。そうすると「それもあの人の愛情なのだ」「自分のことを思ってくれた言葉なんだ」とポジティブにとらえられ、記憶が再編集されます。これを繰り返すことで記憶が書き換えられるのです。自分が良い状態のときに違う捉え方をすることで、「あんなものの見方はやめよう」と思えます。
過去をとらえなおすことを心地よい習慣の中に取り入れるのです。これを「リチュアル」つまり「お作法」とするのです。お坊さんが、線香をあげる、合掌する、お経を読むという作法を繰り返すことで、そのたびに感謝をする癖がついているように、心地よい習慣の中に組み込むことで、ポジティブに物事をとらえることが生活に溶け込んでいくのです。
4.生理的に嫌な人
これは、相手のちょっとした仕草や習慣が単純に嫌い、生理的に受け入れられないというパターンで、最も厄介なものです。
この記事では、「これは『こうあるべき』という完璧主義になっていることが原因なので、もう少し柔軟に考えて完璧主義から離れるのがいい」と言っています。しかし、なかなか難しそうです。生理的に嫌いな人というのは、どんな状況でもどう考えても合わないものです。でも、ますます多様性が求められる社会になると、生理的に遭わない人が職場や身の回りに増えてきます。
日本の社会は、マナーが良く、均質化されているので、ちょっとした悪い癖が目立つのです。しかし、世界中にはいろんな人がいます。「あの人の癖が嫌だなどと言っている場合じゃない」のです。単純に視野が狭くなっているから起こっているのかもしれません。いろんな本を読み、旅行をして世界の人に触れることで、違った習慣や文化の存在が理解できるようになれば変わってきます。要は視野を広く持ち、色んな考え方や見方を受け入れることです。
5.高圧的な人
攻撃的な人や高圧的な人とは仕事をするのはつらいことです。しかし、ここでも最初に紹介した「主人公」、まずは自分で受け入れてみることです。そしてコミュニケーションを通してベストな距離感をつかむことです。
人は知らないうちに相手との相性で言動が決まっている場合があります。自分の言動を変えると、相手の言動が変わる可能性があるのです。
この記事では、「助けを求めるカードを使う」ということが紹介されています。「助けを求めるカードを使う」ことで、こちらが信頼しているということが伝わる可能性があり、頼みごとをされて「かわいいやつだ」と相手が幸せを感じ、威圧的な態度が一変することもあり得るというわけです。
6.1つの物事には4つの見方がある
苦手な人と出会ったときは自分が成長するチャンスだということです。
禅に「一水四見」という言葉があります。これは一つの水は、四つの見方があるということです。人間にとって水は飲めるものですが、天空を飛べる天人には瑠璃色のガラス板、魚にとっては住処、火の世界にいる餓鬼にとっては火を消すもので相いれないものです。それぞれがそれぞれの都合でしか、物事を見ていないことを示す言葉です。
苦手な人と仕事をするのを、運が悪いと捉えるか自分が成長していけるチャンスととらえるかで、得られる結果は大きく変わります。