中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

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成果が上がる職場とは

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で86人、21道県で0人、他はすべて1桁です。東京も約1年5か月ぶりに9人と10人を下回りました。休日の結果とはいえ、悦ばしいことです。このまま収束することを願いたいところですが、それにはわれわれ一人ひとりの感染対策、節度ある行動が必要不可欠です。お互い頑張りましょう。

さて、今日は、ダイヤモンドオンラインの「成果が上がる職場の意外な共通点」という記事を取り上げます。

色々な職場がありますが、中には「雰囲気が悪い」「上下関係が上手くいかない」「生産性が上がらない」という職場も結構多いのです。これには、組織に蔓延する「妬み」「温度差」「不満」「不信感」などのネガティブな感情が影響しています。こういう職場をいかに改善すればいいのでしょう?

1.結果を出すチームほど、温度差を埋めることに時間をかける

 この記事では、「チームは『力の合成と分解』と同じ原理で力を発揮している」と言い、「一人ひとりが発揮する力のベクトルが合わされることで、より大きなチーム力を生み出す」と言っています。

 チームメンバー一人ひとりがモチベーションを高め、共通の目標に向かって力を一つにすることで、チーム全体の生産性も上がります。力のベクトルが別々の方向を向いていたのでは、相殺されて力が弱まることは当然です。

 ベクトルというのは、ズレやすいものです。日々の仕事に忙殺され、仕事の方向性の目的や目標からズレてしまうことはよくあることです。ちょっとした気の緩みが大きく方向をずれさせてしまうことにもなります。しかし、ちょっと意識を向けるだけで、ズレかけていたベクトルを軌道修正することができます。

 人それぞれ、十人十色と言いますが、企業やチームにおいても、メンバーにはそれぞれ個性があります。多様性が叫ばれている昨今、ますますいろいろな考え、好み、志向の人がいます。しかし、組織やチームにとって重要なことは、多様な人々が力を合わせて共通の目的・目標に向けて進んでいくことです。

 この共通の目的・目標を意識することで、ベクトルを同じ方向に合わせることができ、メンバーそれぞれの温度差を埋めることができます。結果を出しているチーム・生産性が高いチームはこの温度差を埋めることに時間をかけ、埋めることができたチームです。

2.メンバーに「大義名分」を与える

 ビジョンが明確でメンバーに浸透しているチームの方が成果を上げるのは当然です。ビジョンが明確であれば、誰も迷うことなく、そのビジョンに向けてベクトルを合わせることができるからです。

 この記事では、ビジョンが心にもたらす効用を3段階で説明しています。

  • 【第1段階】心の準備・・・明確なビジョンが提示されると「これでいいんだ」と信じる気になれば「やってみよう」という心の準備が始まります。内的動機づけのエネルギーの蓄積です。
  • 【第2段階】ビジョンに確信が持てるようになる・・・ビジョンが自分の中に腹落ちしたならば、自主的に行動するようになります。
  • 【第3段階】コミュニケーションの質が向上する・・・ビジョンを共有したチームのコミュニケーションは円滑で素早く、正確に伝わるようになります。

組織には、何か躊躇した時や、判断に迷ったときに、我々を導いてくれる精神的な拠り所が必要です。それがビジョンであり、大義名分です。

個々の社員が納得し、安心して他のメンバーや組織と付き合える状態になること、それが風通しのいい職場へと変わるためのステップです。

この記事では「超優良企業は基本的なところで優れている」と言っていますが、その基本的なところが「ビジョンから離れないでコミュニケーションを取り続け、チームのベクトルを合わせること」なのです。