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職場のストレス解消法

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で136人、26県で新規感染者ゼロとなっています。国内で第4例目となるオミクロン株の陽性者が確認されましたが、重傷化リスクはそれほど高くなく、またファイザー製ワクチンの3回目接種で感染防止効果が高まるとの研究結果も出されました。まだオミクロン株については分かっていないことも多いようですが、インフルエンザと同じようにあまり恐れる必要がなくなるかも知れません。

さて、今日はリクナビNEXTジャーナルの「職場の人間関係のストレス、どう対処するのが正解?」という記事を取り上げます。

職場におけるストレスは、仕事自体によるストレスというよりも、同僚・上司・部下といった人たちとの人間関係によるものがほとんどです。仕事自体にストレスを感じているのなら転職するか異動願いを出すしかありませんが、人間関係によるストレスは工夫次第で軽減・解消できます。人間関係のストレスさえ解消できれば自分の仕事に専念することができ、職場・チームの生産性も高まります。

1.人間感性のストレスは、工夫次第で軽減できる

 どこにでも「この人とは合わない」「苦手だ」という人は必ずいます。普段の生活なら関わり合いにならなければいいだけですが、職場ではそうはいきません。しかも多様化する社会では、色々な多様性を持った人々が職場にいることになります。避けて通ることは出来ません。

 この記事では、上司や同僚、クライアントなど人間関係からくるストレス要因を軽減・解消する方法が紹介されています。

 その前提として重要なことは、自分のストレスタイプを理解することです。ストレスタイプが分かれば、対処法も自ずと見えてきます。

【タイプ1】「ストレス感受性」が強い

 繊細で空気が読める人がこのタイプです。このタイプは、相手の言動や振る舞いのちょっとした変化に敏感に気づいてしまう(あるいは深読みしてしまう)ので、傷つきやすくすぐにストレスを感じてしまうのです。

 このタイプの人は、周囲に気を配り、気を使える「いい人」ですが、敏感すぎてあらゆる刺激を受け止めてしまい、心身に負担を与えてしまい、どんどんストレスを蓄積していきます。

 このタイプは、ストレスを感じないように「鈍感力」を鍛えるという方法が有効です。相手の無神経な言動を受け止めずに「やり過ごす」こと、深読みしそうになる思考を「スルーする(ストップする)」のです。「言うは易く行い難し」ですが、意識的にやってみれば上手くいくかも知れません。

 しかし、このタイプだからといってマイナス面ばかりではありません。例えば、「提案営業」の場合、相手のちょっとした言動の変化からニーズを引き出すことが求められ、ストレス感受性が高い人の方が力を発揮します。一方で「飛び込み営業」の場合には何度断られてもめげない精神力が必要で鈍感力が高い人が向いています。仕事の内容に応じて、うまくこの両方を使い分けできるのがいいのでしょうが、難しそうです。

タイプ2】ストレスへの対応力が低い

 ストレスにどう向き合えばいいのか分からないというタイプです。このタイプは、受けたストレスにうまく対処できずにどんどんため込んで、精神的負担を増大させていきます。

 このタイプでは、「ストレス対応力」を鍛えることが有効です。ストレスを受け流す方法、ストレスを軽減する方法にはどのようなものがあるかを理解することで対応力を高めることが出来ます。

 ストレス対応力の高い人は自分なりの「ストレスを受け流す方法」を持っています。それは飲みに行ったりカラオケに行ったりという気分転換するという古典的な方法から、第三者(友人やカウンセラー)に相談してストレス要員を軽減する糸口を探る方法、アンガーマネジメントで自分の感情をコントロールする方法、現状を俯瞰的に捉えストレスの元を正しく把握する方法等、様々です。自分に合った方法を見つけることです。

【タイプ3】ストレスからの回復力が弱い

 ストレスに対する「基礎体」が低いタイプです。このタイプは、ストレスを受け流すべく何らかの対応をとったとしても、必要以上に心に傷を負ってしまいなかなか立ち直ることができません。

 「基礎体力」を高めるには「自己効力感」を高めることが有効です。「自己効力感」というのは「自分の可能性を自分自身で認知できている状態」で、自己効力感を高める努力をすることで、ストレスダメージを受けにくくなり、万が一ダメージを受けても回復のスピードも早まります。

 心理学者のアルバート・バンデューラによれば、自己効力感を高める方法として次のようなものがあります。

  • 成功体験・・・自分自身に課題を出し、それを突破することで自己効力感を高める方法
  • 代理体験・・・成功している他者を観察することで、自分がやっているようなイメージを持ち、自己効力感を高める方法
  • 言葉による説得・・・第三者による励ましで自己効力感を高める方法
  • 情動的体験・・・気持ちを高めてくれる映画を見たり音楽を聴いたりすることで、自らに刺激を与え、自己効力感を高める方法

2.「相手を知る」ことでストレスが軽減できることがある

 人間関係のストレスは「相手への誤解」から生まれていることも少なくありません。「誤解によるストレス」は相手の性格を知ることで軽減・解消されることもあります。

 相手を知るためには、相手の行動を冷静に観察してみることです。どんなときにどんな行動をとり、どんな発言をしているのか、自分以外の他の人に対して、どんな行動をしどんな発言をしているのか、つぶさに観察してみると、その人の性格の特徴が見えてきます。

 ビジネスだけでなく世の中すべては人間関係で成り立っています。人間関係にとって重要なのは相手を知ることです。相手を知るためにはコミュニケーションが必要不可欠です。コミュニケーションは「言葉と思いのキャッチボール」です。思いを込めた言葉を発することで開いてからも思いのこもった言葉が返ってくるはずです。そうなれば人間関係のストレスは軽減・解消されたも同様です。

3.そこまでやって駄目なら、極力接触は避ける

 自分のストレスタイプを知り対処したり、相手を冷静に理解しようとしたりしても、それでも「ムリ」と思えるなら、諦めるしかありません。

 この場合には、極力直接の接触は避けることです。対面でのちょっとしたやりとりでもストレスを感じるなら、物理的に距離をとって、メールやチャット等でやりとりすることです。コロナかで非対面でのツールが日常的になり、メールやチャット等のやりとりを多用しても相手に不快感を与えることは少なくなりました。