中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

中小企業経営のための情報発信。中小企業から日本を元気に

論理的思考の身につけ方

f:id:business-doctor-28:20210831080438j:plain

おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で9万4930人で、東京2万1576人、神奈川7610人、埼玉4835人、千葉3944人、茨城1139人、愛知6191人、大阪1万1171人、兵庫5913人、京都2777人、岡山1046人、広島1032人、福岡5042人、熊本1082人、北海道3587人などとなっています。オミクロン株について、致死率の低さなどから濃厚接触者の待機期間の撤廃を叫ぶ声がある一方で、致死率は季節性インフルエンザの7倍、高齢者の重症化リスクは若年年層の7倍という結果もあり、よく分かっていないのが現状でしょう。インフルエンザや風邪と同じと考える人もいますが、マスク・手洗いなどの徹底によりインフルエンザの流行は押さえられています。一方で、ここまで徹底した対策をとっていても新型コロナウイルス(オミクロン株)は感染拡大が止まりません。その違いはどこにあるのか、全く分からないというところでしょう。これまで、新型コロナウイルスの感染経路については、接触感染と飛沫感染が主なものとされてきましたが、研究の進展により接触感染はほとんどなく空気感染が主な感染経路であると分かってきています。それならば、これまでのような接触感染・飛沫感染を前提とした対策は無意味であり、空気感染を前提とした対策に切り替えていかなければなりません。空気感染というのは、空中を浮遊するエアロゾルを通して感染が広がるという意味です。重要なのは、空気と滞留するウイルスに対してどのように対策をとるかということです。このところ、学校や保育所、高齢者施設、職場、家庭での感染が増えているのも空気感染が原因です。飲食店を重点的に接触感染や飛沫感染を防止する措置をとっても感染者が減らないのは言うまでもありません。重要なのは換気です。冬場で換気が十分に行なわれていないことで前述の施設や場所でのクラスターが発生しているのです。こまめに換気を行い、気をつけるしかありません。

さて、今日は、リクナビNEXTジャーナルの「実践できる『論理的思考』の身につけ方と考え方」という記事を取り上げます。

昨日、「ロジックよりも感情」と書きましたが、ビジネスの場面において論理的思考が重要であることは言うまでもありません。多くのビジネスパーソンは「論理的思考」の理屈については分かっているはずです。しかし、実際にやってみるとうまくいかないということが多いのです。

1.論理的思考は『結論⇒根拠⇒たとえば(事例)」の3段ピラミッドで

 論理的思考は、結論とその根拠、根拠のもととなった事実のつながりを意識することが大切です。

 プレゼンや会議で自分の意見を述べる場合

 「私の考えは○○です」(結論)⇒「その理由は○○です」(根拠)⇒「例えば・・・」(事例)

となります。まずは結論を述べ、その根拠をいくつか述べて、具体的な事例を加えると説得力が増します。

 これは、自分の意見や考えを述べる場合ですが、実際の思考はこの逆になります。まずは具体的な事例から抽象化した事実(根拠)を抽出し、その根拠を基に結論を導き出すということになります。それは具体と抽象の往復運動です。

2.最も重要なことは「考える」こと

 当たり前のことですが、論理的思考で最も重要なのは「自分の頭で考える」ことです。自分の頭で真剣に考えるしかありません。ところが、自分の頭で考えるというのは難しいものです。自分の頭で考えているつもりが、他の人の意見や考えに引きずられて、自分の頭ではなく他の人の頭で考えていることもあるのです。

 仕事だけでなくプライベートでも「考える」習慣をつけることが大切です。その際に、先ほどの3段ピラミッドです。

 「昨日テレビでラーメン店特集をやっていて旨そうだったな」(事例)⇒「最近食べてないな」「今日は体調も良さそうだし」「近くに有名店があるから」(根拠)⇒「今日のランチはラーメンにしよう」(結論)

 このように考えることを習慣化するのです。

3.論理的思考を実戦してもうまくいかないときの対処法

 論理的思考を実戦してもうまくいかなかったということはあります。この記事では4つのケースが挙げられていますが、結論を先に言えば、いずれのケースも「感情がないから」です。「ロジックよりも感情」が大事だということが忘れられているのです。

ケースⅠ】自分では旨くできたプレゼンだと思ったが、想定通りの結果ではなかった

 このケースでは、原因はいくつか考えられます。

  1. 相手の気持ちになって考えると言うことがおろそかになっていた・・・相手の気持ちになって考え、どんな根拠を示せば相手が納得するかをしっかりと考えることが大切です。
  2. 論理的思考はできても論理のための論理になっている・・・論理だけでは不十分です。論理の後ろにある気迫や情熱が伝わらないと人は動いてくれません。相手を動かす鍵は、自分の思いや生き様をかけ、気合いを入れて語ることです。
  3. 場数不足・・・人間対人間の真剣なやりとりを続けていると「こう言えば通じる」という感覚が肌身で分かってくるものです。

ケースⅡ】人前で話すのがにが手で頭が真っ白になる

 緊張してあがるのは誰でも同じです。あがって当然だと思うことです。伝えたい本質的なことだけは忘れないようにすることです。あとは自分の思いを伝えることに全力を注ぐことです。話を聞いた人は、冷静沈着な人の話よりも緊張しても熱心に自分の思いを伝えようとする人のどちらを信用するでしょうか?

【ケースⅢ】準備していても、想定外の質問に慌てる

 これもよくあることです。想定外の質問が出た場合でも、基本から考えて訂正に回答することです。質問の意図が分からなければ、「別の言葉で言い換えてもらえませんか」「質問の意図はこういうことですか」と問うのです。分からなければ、【その観点は抜けていました。後ほど考えてお答えします」と正直に答えることです。

【ケースⅣ】プレゼンに自信がない

 プレゼンに自信がないという人もいますが、自信を持てるかどうかはどれだけ準備したかにかかってきます。「準備はやりきった」と思うところまで、打込むしかありません。後は天に任せて、誠心誠意自分の思いや考えを伝えることです。

3.論理的思考を存分に発揮するための4つのポイント

 論理的思考で最も重要なのは考えることです。考えるというのは人間だからできることです。昨日も書きましたが人間は感情の生き物です。感情抜きに考えるということはできません。論理と感情のバランスの上で考え続けることです。

 この記事では、4つのポイントが挙げられています。

  1. ピラミッドで考えたことをアウトプットする
  2. とことん練習する
  3. 言葉で伝える場面を想像し、相手に寄り添う
  4. 物理空間をコントロールする

 いかに論理的思考ができていても感情や心がこもっていなければ相手を説得することはできませんし、相手の心にしみこむことはありません。このことは絶対に忘れてはいけません。重要なのは自分の思いがこもった論理的思考でなければならないということです。

 いわゆる三段論法的な論理的思考ならAIの方が得意でしょう。しかし、AIには、人間の心や思いがこもった論理的思考はできません。心や思いを込めた論理的思考は人間にしかできないのです。