中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

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凡人(平凡な企業)が勝ち残るために

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で6万5434人で先週火曜日よりは4000人超減少しました。一方で、沖縄は1ヶ月ぶりに1000人を超え、再び増加に転じています。東京も先週よりは増加しています。第6波は終息に向かわず再び増加に転じ第7波へ移行するのでしょうか? 昨日から水際対策も緩和され、さらにステルスオミクロン(BA.2)の市中感染でその可能性は高まってきているように思います。

さて、今日は、ダイヤモンドオンラインの「凡人が勝ち残るために必要なこととは?」という記事を取り上げます。

1.「どこでも通用する人」も「何をやってもダメな人」などいない

 「あいつはどこでも通用する」とか「あいつは何をやらせてもダメだ」という声を聞きますが、「どこでも通用する人」も「何をさせてもダメな人」なんていません。術チェに秀でた人はいませんし、何の取り柄もない人もいないのです。

 以前にも書きましたが、初めから優秀な人はいません。「優秀」かどうかを決めるのも評価する側が何を期待しているかによって変わってきます。

 ビジネスの話で言えば、他社で優秀な成績を上げた人を途中採用しても、会社が異なれば企業文化も価値観も異なるので、その人が優秀な成績を上げるとは言えないのです。優秀な人というのはその会社が求める「優秀」に合った人を育成していくことで生まれるものです。

 逆に何をやってもダメな人というのもいません。「ダメ」というのも、単なる評価であって、評価する人によって変わります。上司や環境が変われば、「ダメ」という烙印を押されることもなくなるかも知れません。今いる場所がダメでも、自分に合った場所はあります。部署が変わり、上司が替わるだけで、人が変わったように生き生きと成果を上げる人もいるのです。

 「何をやってもできない」と自分を卑下する必要はありませんし、「何をやらせてもダメだ」と人を評価するのも間違いです。社員が今いる場所で力を発揮できていないのであれは、適材適所に人を配置できない会社や経営者が悪いのです。

2.「苦手」の克服よりも「得意」を磨く

 先ほども言いましたが、何をやらせてもパーフェクトな人なんていません。誰にでも苦手分野はあります。

 「苦手」を克服しようとして努力している人も多くいます。それはそれで本当に素晴らしいことです。

 しかし目先を変えれば「苦手」を克服しても、マイナスがゼロになるだけです。

 人はビジネス(仕事)だけでなく日常生活でも一人で生きているわけではありません。一人で生きていくことなどできません。

 自分が「苦手」であっても、それを「得意」としている人もいます。「得意」としている人の助けを借りればいいだけです。

 会社は多くの人が集まった集合体・組織です。人それぞれ、スキルも能力も違います。さまざまな得意分野を持った人の集まりなのです。一人で完結する仕事はほとんどありません。チームで成果を上げるのが今の仕事スタイルです。

 何事においても平均的な能力を持った人よりも、一芸に秀でたというか誰にも負けない武器を持った人が重宝されます。

 それなら、「苦手」を克服するよりも「得意」を磨く方が得策です。また、「苦手」を克服するのは並大抵のことではありませんが、「得意」としている分野であれば、それを磨くのを苦痛と感ずることは少なく、出る成果も大きくなるはずです。

 このことは企業においても然りです。

 以前「選択と集中」で書きましたが、コロナ禍で苦しむ中小企業波、生き残りをかけた戦いに勝つために、NO1かNO2以外はやらないという覚悟と勇気は必要です。自社の弱みを克服するよりも自社の強みを磨くことです。

 それには、以前紹介したランチェスター戦略が参考になります。

 簡単に言えば、

  • 差別化する。人と違うことをする、その勇気を持つ
  • 小さな領域でNO1を目指す。1位になれるまで細分化する
  • 一点集中、他にやりたくなる誘惑に負けない
  • 局地戦で戦う、戦場を広げない
  • 接近戦で戦う、訪問し近くによって触れ合う
  • 一騎打ちをする、一人ひとり丁寧に対応する
  • 万人受けを狙わない ターゲットを絞り込む
  • 勝ちやすきに勝つ 競合がないところで静かに勝つ

 どんな企業でも、差別化し、得意なところ(自社の強み)に一点集中し、それを磨いて根気よく打込むことができれば、NO1になることができるのです。