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人を動かすリーダーへ

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で5万4884人で、全国34都道府県で1週間平均で前週を上回り、リバウンドが懸念されます。専門家によれば5月には感染力が高いステルスオミクロン株(BA.2)に9割が置き換わり、更に新たな変異株も出現する可能性があるということです。ワクチンや治療薬の効果も限定的になり、重症化リスクも高まる可能性があることが指摘されています。政府はGOTOイベントを「イベントワクワク割」として早ければゴールデンウィーク明けから実施したいようですが、GOTOトラベルやGOTOイーツ同様時期尚早です。

さて、今日は、ダイヤモンドオンラインの「一流のリーダーを目指すなら絶対『プレイングマネジャー』になってはならない」という記事を取り上げます。

以前にも書きましたが、厳密に言うと、リーダーとマネジャーは異なります。

マネジャーは特定の目的を達成するためにあらゆる要素を制御することが仕事です。プロジェクトや領域、予算、時間枠、プロセスなどの物事やチームメンバーや顧客、業者、パートナーなどの人をマネジメントし指令などを遵守させ効果的に物事を実行させることです。

一方で、リーダーは、コントロールよりも他者に影響を与えて鼓舞し、会社の成功に貢献することが主たる仕事です。ビジョンを立ててそれを効果的に伝え、部下からの信頼を得ることが必要になります。

ところが、出世してリーダーになっても、これまでと同じ仕事を続けようとする人も多いのです。しかしリーダーがすべきことは、自分が率いるメンバーと同じ仕事をすることではありません。その人たちを率いて仕事をさせることです。

この記事では、リーダーに必要な「仕事をシンプル化し、それを確実に実行し結果を出す『課題解決』のメソッド」が書かれています。

1.迷ったら、より「簡単」な方を選ぶ

 仕事のプロセスで、いくつかの選択肢がある場合、リーダーは「シンプルでわかりやすい」方を選ぶべきです。なぜなら、シンプルでわかりやすい方が実行しやすく、スピードも精度も上がるからです。「複雑で分かりにくい」ものには、必ず落とし穴があります。何をどのように行なっていいか分からず、失敗する可能性を秘めているのです。

 「シンプルで分かりやすい」ものであれば、その効果もすぐに分かり、たとえよりよい成果が見込めなければすぐに修正することも可能になります。

 「シンプル イズ ベスト」です。

2.「80対20の法則」

 以前にも紹介しましたが、「80体20の法則」というものがあります。法則というよりも経験則です。これはパレートの法則とも言われるもので、経済学者ヴィルフレッド・パレートが提唱したもので、2割の「原因」から「8割」の結果が生まれるというものです。例えば、「上位2割の上得意客が総売上の8割をもたらす」「上位2割の営業マンが8割の売上を上げる」「2割の売り筋商品が8割の売上をもたらす」といったものです。

 仕事をシンプル化するために、この「20対80の法則」を活用するのです。仕事にも肝となるべきものは全体の2割程度です。残り8割はそれほど重要なものではありません。この重要や優先順位の高い2割に集中すればいいのです。残り8割は捨てるなり、他の者にやらせてもいいのです。

3.人を動かすための時間がリーダーには必要

 先ほども書きましたが、リーダーの仕事は「人を率いて仕事をさせる」ことです。自分が率先して部下と同じ仕事をすることではありません。リーダーには「メンバーを動かすための時間」を作らなければなりません。これもリーダーにとって重要な2割の仕事です。

 リーダーのもとには、会社内外からさまざまな情報が入ってきます。その情報をもとに、仕事の方針を決めなければなりません。入ってきた情報を部下に丸投げするのではなく、まずは自分で咀嚼し、「やるべきこと」と「やるべきでないこと」を明確にして、メンバーに的確に伝えることです。そのために、得た情報を整理・咀嚼する時間をとらなければなりませんし、それをメンバーに伝え共有医するための時間もとらなければなりません。これまでのような、メンバーと同じ仕事をしている時間などないのです。

4.情報共有は、必ず全メンバーと行なう

 情報をメンバーと共有するときには、個別に行なうのではなく、全員を集めて行なわなければなりません。全員を一堂に会してしなければ、各メンバーが持っている情報認識にばらつきが出て、チーム全体の仕事が複雑化し、非効率化し、うまく回らなくなってしまいます。それを排除するためにも、メンバー全員に同じ情報を持たせるべきです。チーム全員が同じ情報をモチ、同じ目的で仕事を進めれば、物事は必然的にシンプルになり、同じゴールに達することが容易になるのです。

5.「自分がやる」から「人を動かす」働き方へ

 最初に述べたように、リーダーとマネジャーと違います。リーダーは人を率いて仕事をさせることであり、自分がメンバーと同じ仕事をすることではありません。自らがプレイヤーであってはいけないのです。

 そうは言っても、多くの企業では(特に中小企業では)、リーダーはプレイヤーとしての仕事もこなさなければなりません。しかし、1日は24時間、仕事をする時間は約8時間、メンバーもリーダーも同じです。限られた時間の中でリーダーとしての仕事を全うするにはプレイヤーとしての仕事を減らしていくしかありません。プレイヤーとしての仕事は他の者が代わりにすることもできます。リーダーとしての仕事はリーダーしかできません。代わりはいないのです。

 プレーヤーとしての仕事を極力減らし、組織や人をコントロールする仕事に重点を置くべきです。何でも自分でこなすことは不可能ですし、それではメンバーも育ちません。メンバーが育たなければ、チームや組織の生産性は高まりません。メンバーの育成もリーダーにとっては重要な役割です。「自分でやる」のではなく「人を動かす」ことでメンバーも育ちます。