中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

中小企業経営のための情報発信。中小企業から日本を元気に

新入社員は仕事に何を望むのか

おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で2万4839人で、月曜日ということもある少ないですが、先週の月曜日と比べれば587人増えています。確かに東京などの大都市では減少していますが、地方では増加傾向にあり、GWの旅行や帰省により再び地方から時部の感染が拡大する懸念があります。これまでの第6波までは、大都市から地方へ感染が持ち込まれ、地方での感染拡大に繋がりましたが、今回は逆になりそうです。旅行や帰省するを否定・批判するつもりはありませんが、3回目のワクチン接種、PCR検査を終えた上で旅行・l帰省を行ない、旅先・帰省先では節度ある行動をとってもらいたいものです。

さて、今日は、ITmediaビジネスの「新入社員は仕事に何を望むのか 『リーダー志向』や『専門家志向』は過去最低値に」という記事を取り上げます。

4月から人年度が始まり新入社員が入社し配属された職場も多いと思います。また、新入社員が何を考えているのか、彼らの意識が分からないと言う人も多いでしょう。

人財育成サービスを提供するラーニングエージェンシーが2022年の新入社員を対象に行なった「新入社員意識調査」が発表されました。

それによると、新入社員の44.2%が「リーダー志向(専門家志向)を持っていない」と回答しています。一方で「専門性を極め、プロフェッショナルとしての道を進みたい(31.6%)「組織を率いるリーダーとなり、マネジメントを行ないたい」(23.5%)もいますが、これらの割合は年々低下し、今年は、「リーダー志向(専門家志向)を持っていない」と回答した割合が過去最高となっています。「特にキャリアについての志向はなく、楽しく仕事をしていきたい」(21.3%)、「まだ決めていない」(22.9%)という回答が増加傾向にあります。

1.仕事を通じて成し遂げたいこと

 仕事を通じて成し遂げたいことについては「安定した生活を送りたい」(64.5%)が最も多く、昨年より5.2ポイント増え過去最高値となり、2位は「自分を成長させたい」(60.6%)となっています。第4位の「社会に貢献したい」(32.0%)がここ数年銃撃に増加し、以前「Z 世代の対処法」で書いたZ 世代の特徴を表わしています。

2.会社でどのような仕事がしたいのか

 会社でどのような仕事がしたいのかについては、1位「楽しくてやりがいのある仕事」(72.7%)、2位「自身の成長に繋がる仕事」(54.7%)、3位「楽しく取り組める仕事」(41.0%)と続いています。

 このところ増えているのが「安定的に給与が得られる仕事」(32.2%)、「じぶんのペースでやりきれる仕事」(34.0%)などです。一方で2位だった「自分の成長に繋がる仕事」や「人脈が広げられる仕事」(28.1%)などは減少傾向にあります。

3.新入社員が働き続けたい会社の条件

 新入社員が働き続けたい会社の条件は、1位「職場の人間関係が良い」(66.5%)、2位「高い給与・賞与がもらえる」(54.1%)、3位「仕事を通じて成長できる」(40.8%)となっています。「職場の人間関係が良い」はほぼ横ばい、「高い給与・賞与がもらえる」「転勤がない」「働く時間が少ない」などが増加しています。一方で「仕事を通じて成長できる」「やりたい仕事ができる」というのは減少傾向にあります。

4.Z  世代の特徴

 この調査結果は、Z 世代の特徴を見事に表わしています。

 Z 世代の人たちは、デジタル技術が発達している社会で育ち、オンラインでのコミュニケーションやライフワークバランス、1つの会社にとどまらないキャリア形成など、新しい方法や可ちかっMを持って育ってきています。

 Z  世代の特徴は、デジタルネイティブであること、学生起業家やYouTuberなどの多様な生き方・働き方を肯定していること、そして社会課題への関心が高いことです。彼らは意識が高く、「人の役に立ちたい」と目的意識を持って仕事に向き合おうとします。

 裏を返せば、「意味のない仕事はしたくない」と言うことです。

 しかし、仕事というのは、社会貢献が実感できる仕事だけで成り立っているわけではありません。社会貢献が実感できる仕事は一握りで、「ブルジット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)」といえないまでも、本当に意味があるかと思わせる地道な作業がほとんどです。しかし、そうした仕事をこなさなければ、企業も社会も回っていきません。

 時に新入社員には経験を積ませるためにそういう仕事が与えられます。

 目の前の仕事と本人がやりたい仕事とをどのように結びつけるかというマネジメントが大切になります。地道で一見すると意味のないように思える仕事が、会社の目標や本人がやりたいと思っている仕事とどのようにつながり、それをこなすことでどのように成果が生まれるのか、どのように社会に貢献できるのか、を上司が丁寧に説明することが求められます。意味づけが腹落ちすれば、やる気が生まれ、自分の意思で積極的に取り組むようになります。

 この調査結果から見れば、Z 世代といえる今年の新入社員には、「安定した生活を送る」、「社会貢献をする」「楽しくやりがいのある仕事をする」という3つの特徴があります。コロナ禍の影響で「安定志向」が現れていますが、Z世代の特徴とも言える「社会貢献」が出ています。

 何を考えているのか分からないZ 世代ですが、Z 世代から見れば、何を考えているのか分からないX世代、Y世代です。それぞれに良い特徴を有しています。敢えて異なる価値観や視点を持つ者を掛け合わせることで、それぞれの弱みをお互いの強みで補完して克服しすることができれば、大きな成果に繋がります。

 お互いがお互いを理解すること「相互理解」が大切です。