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インプット仕事からアウトプット仕事へ

おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で3万5008人、東京では2日連続前週同曜日より減少していますが、直近7日間平均では約124%で増えています。GWが終わり1週間が経ちました。今週の感染状況を見極めて、アクセルを踏むのかブレーキをかけるか慎重に判断すべきです。安易にマスク着用緩和や水際対策緩和を行なうべきではありません。石橋を叩いて渡るくらいの慎重さが必要です。

さて、今日は、東洋経済オンラインの「仕事に価値を見いだせない人に共通する三大悪習慣、苦しんでメンタルダウンする人が増えている」という記事を取り上げます。

GWが終わり、五月病が発症する時期です。真面目に仕事をしているのに成果がでない、評価されない、自分らしさが発揮できない、4月から環境が変わり馴染めない、そのように苦しんだ末にメンタルダウンする人が増えてきています。

今、「アウトプット大全」という本が流行っています。仕事が楽しくない人は「インプット仕事」に偏りすぎているのです。「インプット仕事」ばかりしていると、どうしてもやらされ感が強くなり、仕事が面白くなるはずはありません。

1.インプット仕事はストレスを増築させる

 ビジネスにおける「インプット」という用語は、仕事に必要な知識や体験を得るときに使われますが、「インプット仕事」にいう「インプット」はこれとは意味合いが違います。

 「インプット仕事」というのは、上司から言われたとおりに資料を作る、指示を待つなどやらされ仕事のことです。他から与えられる仕事です。インプット仕事ばかりしている人は、仕事にモチベーションを感じず、ストレスを抱え込み鬱になりやすいと言われています。一方、「アウトプット仕事」というのは積極的に自発的に行なう仕事のことです。

 ある調査結果によれば、「仕事に楽しさを感じますか?」という質問に、約55%の人がNOと答え、「あなたの仕事はやらされ感 or 自発的?」との質問に約59%の人が「やらされ感、受動的」と答えています。2人に1人以上の人が仕事に楽しさを感じず、「やらされ感」の中で受動的に仕事をしているのです。

 「やることはやっているのに会社から評価されない」というビジネスパーソンは多いのですが、インプット仕事に振り回されている人にとってはその理由は気づくことができません。ビジネスにおいて「やることはやっている」というだけではダメなのです。前向きに、自分らしさを出し、モチベーションを持って仕事に取り組んでこそ、成果は上がるのです。やらされ感でやっている仕事はそれなりの成果しか上げることはできないので、それなりの評価しか得ることはできません。

2.長く走るためには「70点」でいい

 人生は短距離走ではありません。ビジネスも同じです。マラソンです。最初から100%の力を出していたのでは、長い道のりを走りきることはできません。

 真面目な人は、何事にも全力で立ち向かおうとします。真面目な人ほど責任感が強く自分を追い込むので、ある日突然ブツンと糸が切れてメンタルダウンしてしまいます。常に100点を目指そうとするので、うまくいかないことがあると、一気に憔悴し、体調不良に陥り、メンタルも落ち込みます。

 最初から「100点」を目指す必要はないのです。「70点」くらいを目指すのがちょうどいいのです。まずは30点の力でやってみてうまくいけば50点、60点、70点と段階的に上げていけばいいのです。最初から100点を目指すと、精神的にも肉体的にも疲弊し、プレッシャーの方が大きく、すぐに潰れてしまいます。長く走り続けるためには、平均点を確実に確保し、それを持続していけばいいのです。

3.会社では教えてくれない「仕事の基礎力」

 業務やマニュアルは会社で学ぶことはできますが、「仕事の基礎力」は自分で勉強するしかありません。基礎力というのは、「話す」「書く」「行動」するといったアウトプット能力のことです。自分の考えを話す、書く、自分で考え決断し提案し行動することです。コミュニケーションも、自分の考えや思いを言葉にするアウトプットであり、言葉と思いをアウトプットできなければ相手に理解されません。

 こうした「仕事の基礎力」は自分で学ぶしかないのです。それはある意味「インプット」です。しかし、知識や体験をインプットしただけでは意味がないのです。それをアウトプットできる能力が必要なのです。

4.プレインダンプを習慣化してアウトプット仕事へ

 「書く」ことは「話す」ことよりも難しいので、話す以上に脳を活性化し記憶に残ります。頭がスッキリしないときは何でもいいので頭の中にあることを書き出すことです。思いつく言葉、単語、課題、問題などどんどん書きなぐるのです。頭に浮かんだことを次々書くことを「ブレインダンプ」と言いますが、頭の中の余計なことを書き出すことで頭の中にスペースができ、そこに「新しいアイデア」が浮かんできます。書くことで、頭の中の漠然とした考えが整理され、自分の考えや感情を客観視できます。感情を吐き出す効果もあるので、ストレス発散にも役立ちます。混乱したときほど、書くことで脳は整理されて、打開策に自分で気づけるようになるのです。

 ブレインダウンを習慣化してアウトプット仕事へと切りかけていくことです。