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休日の本棚 子年はどんな年?

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伊勢神宮

おはようございます。

今日は今年の干支である子年について話します。

今年は、子(ねずみ)年ですが、近頃ネズミを見かけなくなりました。昔は天井裏を走り回ったりしていましたが、最近は繁華街に丸々と太ったネズミが出るようです。また、世界最大のネズミ、カピバラも動物園だけでなく各地で野生化しているようです。

われわれ人類の先祖はネズミです。約6600万年前に彗星がメキシコのユカタン半島に衝突し、恐竜をはじめ約4分の3の生物が絶滅しました。生き残ったのはネズミなどの小型哺乳類で、そのネズミが進化して猿人、原人、旧人、新人と進化したのです。

進化の話は別の機会にしましょう。

今年の干支は「子(ねずみ)」と言いますが、それは正しくありません。干支のうち「支」すなわち十二支が今年は「子」なのです。干支のうちの「干」すなわち十干が今年は「庚(かのえ)」です。従って、今年の干支は正確には「庚子(かのえね)」です。十干は陰陽五行説から来ており、宇宙を構成するものは木・火・土・金・水の5つでそれぞれに兄弟がいるというのです。十干は順に、甲乙丙丁戊己庚辛壬壬癸 それぞれ読み方は順に、きのえ きのと ひのえ ひのと つちのえ つちのと かのえ かのと となります。十二支と十干の組み合わせは60通りあって60年かけて1周りするので60歳が「還暦」となるのです。

「庚子」はどのような年でしょうか?安岡正篤人間学講和「干支の活学」(プレジデント社)によると、「庚」の字には「あらためる」という意味があり「子」は増える、繁栄の意味があります。一般に「庚子」は「変化の多い年」とされています。

今から60年前の1960年庚子の年を見てみます。

日本では、日米新安保条約の締結、安保闘争激化、三池炭鉱争議、社会党委員長浅沼稲次郎刺殺事件、カラーテレビ放送開始、池田隼人首相による所得倍増計画など、世界では、ケネディ大統領就任、チリ地震、アフリカ諸国の独立、航空事故多発などがありました。まさに世界的に激動の1年でした。

2020年がどのような年になるのか分かりません。東京オリンピックが開催されますが、その後の経済情勢や政治情勢に不透明なところがあるように思います。良い方向に変化してくれることを願っています。

陰陽五行説で見た場合、「庚子」は「庚:金の陽」と「子:水の陽」で相生という関係、何かに行き詰ったときに別のものから活路を見出せるともいいます。変化が生まれる状態でもあるので何か新しいことにチャレンジするのによい年でしょう。新しいことに手を出しても必ず何らかの活路が見い出せるようなので、私も何か新しいことにチャレンジしてみたいと思います。

また、「庚子」はお金に関係し「お金が増える」とも言います。60年前の所得倍増計画のように増えてくれることを期待します。