コロナ鬱
おはようございます。
新型コロナウイルス感染の恐怖や、外出制限などの変化した日常、将来への不安から、世界でうつ病(コロナ鬱・コロナストレス)の症状を示す人が増えています。自殺につながる懸念も強く、ウイルス感染による死とは別の危機に直面する事態となり、国連は「感染拡大でストレスが生じ、健康面に問題がなかった人も不調を抱えるようになった」と警告しています。今後ますます「心の健康」に配慮した対策が必要になってくるでしょう。
コロナ鬱かどうかチェックリストです。2つ以上当てはまるなら要注意です。
- ネットニュースやSNSを見る時間が以前の3倍以上に増えた
- マスクをしていない人、営業している飲み屋などを見るとイライラする
- 些細な原因での夫婦喧嘩や親子喧嘩・兄弟喧嘩が増えた
- やる気が起きない。
- 物事に興味が持てない
- 最近映画を見て泣いたことがない
- 一日中パジャマで過ごしている。
コロナ鬱にならないための対処法です。1度試してみてください。
- 適度な運動をする…体を動かし少し汗ばむことで自律神経のバランスが整う
- コーヒーの香りを嗅ぐ…香りが気分を落ち着かせ、脳のアルファ波を高める。朝、アイスクリームにコーヒーをかけて食べるのもよい。
- フライパンでベーコンを焼く…一定でないゆらゆら揺れるベーコンの動きや一定でない音が自律神経を整えて心を落ち着かせる。
- 犬の頭を撫でる…アニマルセラピー。動物と触れ合うことで心身の健康が取り戻せる。
- ハーバード式「4-7-8呼吸法」…①4秒かけて鼻から吸い込む➁7秒息を止める③8秒かけて口から息を吐き出す。これを4回以上行うことで心身ともにリラックスする。
- 思い切り泣く…涙とともにストレスも流れ、解消される。
今日は、日経BizGateの「飲み会はムダでない!テレワークで見えた『見えない報酬』」という記事を取り上げます。
新型コロナウイルス感染拡大に伴いテレワーク・在宅勤務を導入した企業が多くありました。また、実際にテレワークを行った従業員から、コロナ収束後もテレワークを継続したいという意見が6割以上あります。中にはオフィスを縮小したり廃止したりする企業も出てきています。仕事や働き方の効率化が図れるとか、通勤時間や仕事後の飲み会・付き合いから解放され自由な時間・家族と過ごせる時間が増えるというのが理由です。この記事では、「我が国のように『建前』の裏に『本音』が、『公』の陰に『私』が隠れている社会では、表の面だけを見ていると、社員のやる気や働き甲斐の喪失、それに伴う生産性の低下という思わぬ付けが後から回ってくることになりかねない」と指摘されています。今回の新型コロナウイルスの影響で新しい働き方が生まれ、テレワーク・オンライン会議の活用により、国内外の出張や接待の飲食・接待ゴルフという「ムダ」を廃止する企業も増えてくるでしょう。
しかし、毎日、自宅でパソコンに向かい仕事をし、一日家族と一緒に暮らす生活で、本当にすべてが満たされるのだろうか?と疑問を呈しています。
テレワークで家に籠る生活が続けばストレスが溜まります。
仕事に対する報酬は給料だけではありません。会社に行って働く普通の職業生活の中で、人はさまざまな「見えない報酬」を受け取っており、それが仕事に対するモチベーションや働き甲斐を陰で支えているというのです。たとえば、同僚とのランチや休憩時間のスウィーツ、仕事帰りの一杯など「がんばった自分へのご褒美」になりますし、仕事の行き帰りに目にするもの、仕事帰りのウインドショッピング、書店での立ち読みなどから多くに情報を得ています。仕事中の来客や同僚との会話から刺激を受けたり、時には異性に胸を躍らせたりすることもあります。
その中から生まれる「内部的モチベーション」(仕事の楽しさ・面白さからくるやる気)によって、仕事の能率が上がり、新しいアイデアが生まれることも多いのです。
また、出張のついでに友人・知人を訪ねたり、郷土料理を味わい英気を養い見識を広め、そこで得た見聞や人間関係が間接的に仕事に役立つこともあります。いずれも仕事の「ついで」だからこそできることなのです。
この記事では、「テレワークが長引けば、単調で禁欲的な生活だけではもたなくなる」と言い、テレワークを本格導入するつもりなら「狭い範囲の仕事だけに注目した単純な合理主義に陥ることなく、やる気や働き甲斐を陰で支えている『見えない報酬』にも配慮したマネジメントが必要になる」としています。
出勤して社内で働く日と自宅でテレワークを行う日とのバランスを考える(半々程度が妥当)のも重要です。また、テレワークの日は仕事に集中して成果を上げることに専念させ、出勤日は楽しみながら仕事をさせると言ったメリハリも重要です。
出張や接待も、経済的なコスト・ベネフィット計算だけでカットするのではなく、社員の意見を聞きながら必要なものと不要なものとの仕分けしていくことが重要になってきます。
見た目だけの合理性を追求するのではなく、社員のやる気や働き甲斐という一番大切なものが犠牲とならないようにしなければなりません。