２０２０年を振り返る - 中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で３８５６人で過去２番目に多い数字となっています。その内訳は東京８４４人、神奈川４３２人、埼玉２４４人、千葉２１８人、愛知２９４人、大阪３０７人、兵庫１８８人、京都９６人、広島８４人、福岡１８９人、北海道１３３人などとなっています。愛知、福岡などで過去最多を更新し、全国的に感染拡大が止まりません。大阪は、GoToトラベルの一時停止で感染拡大は止まりましたが、死者数が増加していて、感染者が最も多い東京の２倍になり深刻な状況です。これは高齢者施設でのクラスターの発生が増えていることが原因ですが、重症化リスクが高い高齢者や基礎疾患を有する人をいかに感染から守るかが重要な課題となります。そのためには若者が自制しウイルスを家庭や職場に持ち込まないということが大事になってきます。しかし、繁華街などの人出を見てみると、春の緊急事態宣言時前後と比べるとそれほどには減少していません。

西村担当相もツイッターで「このまま感染拡大が続けば国民の命を守るために緊急事態宣言の発令も視野に入ってくる」とツイートし、家族とだけ過ごす静かな正月を呼びかけました。また小池都知事も「年末年始で感染を押さえなければ緊急事態宣言の発出を要請せざると得なくなる」と忘年会、新年会、帰省を取りやめるように強い口調で呼びかけています。できることなら春の緊急事態宣言時のような状況は避けたいところですが、一人一人が気を引き締めて緊張感を持って自制しないと緊急事態宣言発令は現実味を帯びてきます。静かなお正月を家族だけで楽しみましょう。

今日は令和２年（２０２０年）最終日です。令和２年がどのような年だったかを振り返ってみたいと思います。昨年１２月２９日に日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告が楽器ケースに隠れレバノンに逃亡した事件の余韻を引きずりながら令和２年がスタートしました。そして、１月１６日に、中国武漢に滞在し帰国した男性が新型コロナウイルスに感染したと発表され、これが国内の新型コロナウイルス感染者の第１号となりました。そして、第１波、第２波と続き、現在は第３波が猛威を振るい再び緊急事態宣言発令が俎上に載るようになってきています。

結局は、令和２年は新型コロナウイルスに始まり新型コロナウイルスで終わった１年だったと言えそうです。

読売新聞が挙げる「２０２０年日本の１０大ニュース」を見ておきます。

【１位】感染拡大　緊急事態宣言

【２位】東京五輪・パラ　１年延期

【３位】菅首相誕生　新内閣発足

【４位】安倍首相　辞意表明

【５位】志村けんさん死去

【６位】「鬼滅」最速１００億円

【７位】全小中高　休業要請

【８位】甲子園　春夏中止

【９位】藤井聡太七段　最年少タイトル

【１０位】はやぶさ２　カプセル帰還

どのような基準で選ばれているのか（読者が選んでいるようですが）と首を傾げたくなるところはありますが、１位・２位・５位・７位・８位は新型コロナ関連で、新型コロナが与えた影響の大きさが分かります。そうしたコロナ禍でも６位「鬼滅の刃」旋風、９位「藤井聡太最年少タイトル」、１０位「はやぶさ２」は喜ばしいニュースです。コロナ禍で暗い世の中で少しでも明るく勇気をもらるニュースを選ぼうという気持ちは分かります。政治関係では３位の「菅首相誕生」と５位の「安倍首相辞意表明」が挙げられていますが、菅首相は就任会見で「国民のための内閣」を標榜し期待が大きかっただけに、その後のリーダーシップのなさ、発言力・演説力のなさ、素養のなさなど一国のリーダーとしての資質が欠けていることに失望感が半端なく大きくなりました。そのほかにも、１月１４日、ＩＲ汚職事件、秋元議員の再逮捕、５月２２日、賭けマージャンで黒川東京高検検事正が辞職、６月１８日、公職選挙法違反で河合克行・案里夫妻の逮捕、鶏卵会社から現金を受領し強制捜査を受けた吉川元農水相（議員辞職）、安倍元首相の桜を見る会問題など、政治の腐敗は留まりません。これは政治家の質の低下の問題でもありますが、選ぶ側の問題でもあります。コロナ禍で、国民の政治に対する意識も変わってきているように感じます。真に国民のため、国のために全身全霊をささげる政治家、リーダーが生まれることを期待したいと思います。